「損失を出さない」安心の資産運用!
平均年利10%越を10年以上継続!
BMキャピタルでよく見かける謳い文句のようです。
ネットで検索すると頻繁に目にしますが、怪しくないですか?
もしそれが本当だとしたら、全員やってるだろ。
私はそう思います。
リスクなくして高利回りが得られる投資など存在しないはずです。
こういった魅力的なリターンに興味を惹かれることはあると思いますが、投資に伴うリスクや実態を理解せずに飛びつくのは非常に危険です。
私は長年弁護士事務所で事務員として働き、消費者トラブルや詐欺問題を扱ってきたので、数え切れない投資案件やトラブルを目の当たりにしてきました。
その経験から言えるのは、「高利回り」を謳う投資商品は常に説明されないリスクを孕んでいるということです。
とはいえ、私も実はBMキャピタルに投資をしています。
数多くの案件を徹底的に調べた結果、リスクを許容できる範囲で「ここならいいかも」と判断できたからです。
ただし、BMキャピタルが万人におすすめできるかというと、そうでもありません。
個人的には、投資はインデックス投資が王道だと考えています。
それでも、BMキャピタルに興味を持つ人が増えている現状があるのは確かで、そこで実際に投資している立場から、BMキャピタルに関する情報を網羅的にまとめてみたいと思います。
ただ、細かいところまで全部まとめたら、めちゃくちゃ長くなってしまいました。
なので、気になるところだけつまみ読みしてもらえたらうれしいです。
全部読むのはおすすめしません笑
まず、BMキャピタルについてざっくり概要をお伝えしますね。
BMキャピタルを理解するうえで押さえておきたいのが、合同会社スキームを活用した運営形態です。
この章では、そのファンド運営の仕組みについても詳しくご紹介していきますね。
さぁ、いってみましょう!
1-1 BMキャピタルの概要
BMキャピタルは、2013年に設立された東京に本社を置く日本のヘッジファンドです。
東京大学や京都大学を卒業し、外資系投資銀行や海外ヘッジファンドの実務経験を有する経験豊富なメンバーが運用しているそうです。
独自の投資哲学「損失を出さない」という理念に基づいて、長期的な視点で運用を行うことで、優れた投資成果を上げているとのこと。
以下にBMキャピタルの概要をまとめました。
「損失を出さない」安心の資産運用!
平均年利10%越を10年以上継続!
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | BMキャピタル |
創業年 | 2013年 |
創設者 | ファンドマネージャーと同様 |
ファンドマネージャー | 戦略的な理由から非公開 |
本社所在地 | 東京都港区六本木7-17-10-418 |
運用資産総額(AUM) | 約100億円(2024年4月時点での推定値) |
主な投資戦略 | バリュー投資、日本株ロングショート、割安中小株式、アクティビスト |
年平均リターン | 年平均リターンは10%前後 |
ロックアップ期間 | 四半期 |
主要な投資分野 | 日本株 |
最小投資額 | 1000万円 |
手数料 | 申し込み手数料:5% 管理・成功報酬:6%〜(運用期間の中で最も高かった成果を超える場合にのみ成功報酬が発生。) |
運用ファンド | BMキャピタル |
注目すべき実績または事例 | 過去マイナスを出した年はなく、平均利回り10%以上。 コロナショックでもマイナスを出していない超優秀ファンド。 |
公式サイト | BMキャピタルの公式サイト |
BMキャピタルは、上記の文言の通り、2013年の運用開始以来、年間利回りがマイナスになったことがないらしいです。
これが本当なら素晴らしい成績ですね。
1-2 運営形態について
金融商品には、誰でも購入できる「公募ファンド」と、限られた範囲で募集される「私募ファンド」の2種類があります。
BMキャピタルは、一般募集をしていない「私募ファンド」です。
一般には募集しておらず、私的に募集しているから私募ファンドと呼ばれるようです。
私募ファンドにアクセスするには、通常、特定の紹介やコネクションが必要であり、普通の投資家が直接参加することは難しいことが一般的です。
また、公募を行うためには金融商品取引業の登録が必要ですが、私募ファンドの場合は、この登録が不要です。
具体的には「49名までの少人数の募集」であれば、登録なしで資金を調達することが認められています。
私募ファンドは、金融庁の規制をずに、自由度の高い投資戦略を実行することができる代わりに、声をかけられる人数には限りがありますよということなんですね。
そして、さらにこの条件を拡大する抜け道があります。
それが「合同会社の社員権」を私募で募集することです。
「合同会社の社員権」の場合は、勧誘人数に上限がなく、出資者の人数が499人以下であれば、有価証券届出書の提出などの開示義務が発生しないのです。
BMキャピタルはこの「合同会社」形式を活用し、出資者の権利である「社員権」を直接募集しているのが特徴です。
このように、BMキャピタルは合同会社の仕組みを活用し、法律の制約を受けずに大規模な資金調達を可能にしています。
そのため、投資家が499名を超えると一度解散しています。
例えば、直近だと2022年10月5日に解散しています。
引用元 : 国税庁 法人番号公表サイト
こちらの国税庁法人番号公表サイトで検索をすると分かります。
ちなみに過去累計5回も解散しています。
ただ、こちらのサイトで分かるのはあくまで解散履歴等です。
現在もBMキャピタルは存在します。
過去5回解散しているので、現在の法人が6代目ということですね
こちらの内容について、以下記事で詳しく解説しているので、興味があれば覗いてみてください。
BMキャピタルは2022年10月に解散していて怪しい?!【怪しいと思われるその他の観点も調査】2 BMキャピタルの実態
では、BMキャピタルの驚異的な成績は本当に実現できているのでしょうか?
ここでは、実際の利回りデータをもとに、その実績を支えている経営陣や投資手法について詳しくご紹介していきます。
さらに、過去にどのような分野に投資してきたかも含めて説明していくので、BMキャピタルの実際の取り組みがイメージしやすくなると思います。
2-1 利回りについて
上述したように、BMキャピタルの運用成績は平均年利10%越を10年以上継続!とのこと。
これは相当に高いパフォーマンスですね。
ただし、BMキャピタルの正確な成績は、機密保持の観点から非公開なんです。
私自身は投資しているので成績を知っていますが、公開はできないため、今回は似たようなパフォーマンスを出している他のヘッジファンドの例を用いて解説します。
実際の利回りとは若干異なりますが、イメージとしては近いものと考えていただければと思います。
たとえば、以下に示すチャートでは、2012年7月から2023年12月までのS&P 500(緑線)、MSCI世界株式指数(黄線)、そしてヘッジファンド(青線)のパフォーマンスが比較されています。
2015年のチャイナショックや2020年のコロナショックといった大きな市場の変動時には赤い縦線を引いており、こうした局面でもヘッジファンドは比較的安定したパフォーマンスを維持しています。
ただ、誤解しないでほしいのが、すべてのヘッジファンドがこのような成績を出しているわけではない点です。
優れた成績を残せるファンドは一部に限られるので、「ヘッジファンドなら安定している」というわけではありません。
例えば『敗者のゲーム』の著者であるチャールズ・エリスも、「インデックスファンドを超えるヘッジファンドは世界でもトップクラスの一部だけ」と述べています。
以下エリス氏の言葉を引用します。
もちろん、中にはコストや課税を差し引いた後でもインデックス投資に勝てるアクテイプ運用機関も存在する。
しかし、それだけ優秀な運用機関があったなら、それはあっという間に噂になっているはずだ。
だとすれば、やはりインデックス・ファンドに投資するほうが賢明である。
(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)
つまり、そんなすげーヘッジファンドはまず発見できないし、できたとしても投資のハードルが高すぎて、我々一般人にはどうにもできないから、おとなしくインデックス投資するのがいいよということです。
なので、無理してヘッジファンド投資をする必要はないと私は思っていますが、ここはBMキャピタルの紹介記事ですので、引き続き投資手法についても詳しく見ていきたいと思います。
2-2 手数料や税金
ここからは、手数料と税金についても詳しく解説していきますね。
個人で投資した場合に、具体的にどれくらいの手数料や税金がかかるのか、細かく説明していくので、イメージしやすくなると思いますよ。
2-2-1 BMキャピタルにかかる手数料
BMキャピタルにかかる手数料は下記3つです。
①購入手数料
②信託手数料(管理手数料)
③成功報酬
購入手数料とは、BMキャピタルへ投資する際に発生する数%の手数料です。
ただ、この購入手数料は継続的に発生するものではなく、購入時にのみかかります。
信託手数料とは、毎年発生する管理手数料で、BMキャピタルも他のヘッジファンドと同様、年間数%の手数料がかかります。
これは運用資産の維持・管理に必要な経費です。
成功報酬は、必ずしも毎年発生するわけではありません。
ハイウォーターマーク方式が採用されており、過去の最高益を上回った年にのみ、その差額分に対して手数料が課されます。
この方式により、過去の収益水準を超えない限り追加の報酬は発生しない仕組みになっています。
余談ですが、BMキャピタルには解約手数料はありません。
パフォーマンスに自信があるため、解約が少ないと見込んでいるのかもしれませんね。
通常、富裕層向けのヘッジファンドでは最低投資額が10億円ほどからで、信託手数料2%、成功報酬20%といったケースが一般的です。
しかし、BMキャピタルは1口1000万円から投資できるため、若干手数料が高めになっています。
ただ、大切なのは手数料そのものの額よりも、手数料控除後のリターンです。
BMキャピタルでは手数料を差し引いた後でも10%前後の利回りを実現しているため、手数料の大きさ自体は本質的な問題ではないのかなと私は捉えています。
2-2-2 BMキャピタルにかかる税金
次に、BMキャピタルで得た利益にかかる税金についてご説明します。
BMキャピタルでの利益は「総合課税」の対象となり、個々の年収に応じた税率が適用されます。
たとえば、サラリーマン年収が1000万円の方がBMキャピタルで500万円の利益を得た場合、年収1500万円のサラリーマンと同様の税率で課税されることになります。
社会保険料は年収1000万円ベースで計算されると思いますので、普通に年収500万円アップさせるよりはお得ですね。
BMキャピタルの手数料、税金は以下の記事に詳しくまとめています。
BMキャピタルの実質利回りは10%前後!【手数料や税金を控除したケースを解説】2-3 平均年利10%を支える運営陣
BMキャピタルの特徴のひとつとして、ファンドマネージャーをはじめとする社員の多くが高学歴で、非常に優秀な経歴を持っていることが挙げられます。
実際、資産運用の責任を担うファンドマネージャーは東京大学の理系学部を卒業後、バークレイズといった外資系投資銀行でキャリアを積んだ経歴があり、他の社員も主に東京大学や京都大学などの有名大学出身です。
実際に面談したときに、知識の豊富さや、素早い思考の展開から非常に優秀な方だなという印象を強く受けことを記憶しています。
やはり、ヘッジファンドは高い給与水準やキャリアの魅力から、特に優秀な人材が集まる場であることが多いようです。
代表社員やファンドマネージャーの詳細な経歴については、他の記事で詳しく紹介しています。
【BMキャピタル代表】森山武利さんとファンドマネージャーの経歴まとめでも、高学歴だからといって違法行為のリスクが低いとは一概には言えませんよね。
むしろ、こういう系の犯罪では高学歴な人が関わっているケースが少なくないように感じます笑
まぁそれはそれとして、BMキャピタルが実際にこの成績を叩き出しているのは事実のようです。
2-3 平均年利10%を支える投資手法
BMキャピタルの成績を支える根幹の投資手法はバリュー投資です。
そして、バリュー投資を最大限に活かすために、イベント・ドリブン投資及びアクティビスト投資を組み合わせて成果を上げているようです。
それぞれの投資方法について、詳しく見ていきます。
2-3-1 BMキャピタルの根幹の投資手法 −バリュー投資−
バリュー投資とは、割安と判断される銘柄に投資する方法です。
簡単にいうと本当は高い価値があるのに、市場から低く評価されているせいで安くなっているものは、いつか必ず高くなるよねっていう理論ですね。
これが本当に実現できるなら、大きな利益が出るだろうなと思いますよね。
ただ、実際にはいろいろな苦労があるものです。
この手法に興味がある方や、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
荒れ狂う株式市場を支配するバリュー投資とは?BM CAPITALも採用する「割安銘柄の長期保有」という投資戦略の実態BMキャピタルの運用手法は、このバリュー投資が根幹になります。
2-3-2 バリュー投資を最大限に活かすための投資手法 −イベント・ドリブン投資−
イベント・ドリブン投資とは、企業が行う重要なイベントをもとに投資判断を行う戦略です。
ここでいう「イベント」とは、企業の合併や買収、リストラ、特許取得、訴訟の勝訴など、企業価値や事業展開に大きな影響を与える出来事を指します。
イベント・ドリブン投資の面白いところは、このような重要イベントが企業に注目を集め、株価が大きく動く可能性がある点です。
これはバリュー投資の欠点である「市場が評価してくれるまで時間がかかる」というリスクを補う役割を果たせるようです。
BMキャピタルの投資手法では、まずはバリュー投資に基づいて割安な銘柄を見つけ出し、さらにその銘柄が大きなイベントに直面した際に投資の好機と判断して購入を行うとされています。
このようにして、BMキャピタルは市場で見直される可能性が高い銘柄を選び抜く戦略を採用しているようです。
2-3-3 バリュー投資を最大限に活かすための投資手法 −アクティビスト投資−
アクティビスト投資とは、株主の立場から企業の経営方針や事業内容の改善を積極的に提案し、企業価値を向上させることを目指す投資手法です。
これは、単なる投資にとどまらず、投資対象企業の経営に介入し、企業価値が市場で適切に評価されるように導くという方法です。
アクティビスト投資は、バリュー投資の課題を補うものとも言えます。
バリュー投資では、割安な銘柄が市場から適正に評価されるまでに時間がかかることが多いですが、経営者に金融リテラシーが十分備わっていないと株価が低迷したままになることがその一因です。
この点で、金融の専門家であるヘッジファンドは、企業に対し株主として積極的に働きかけ、市場で正しい評価がされるようサポートすることで株価の向上を図るのです。
このように、BMキャピタルは単に割安な銘柄に投資するだけでなく、企業価値が実際の株価に反映されるよう積極的な関与を行うことで、長期的な収益を目指す手法を採用しているとのことです。
2-4 投資先の例
ここでは、BMキャピタルの具体的な投資戦略や、過去の組み入れ銘柄について簡単にご紹介していきますね。
ちなみに、組み入れ銘柄については、これまでに受け取っている運用報告書をもとに引用しています。
実際にどういった企業やプロジェクトに投資してきたのか、その一端をお伝えできればと思います。
2-4-1 投資先の選び方
BMキャピタルの投資手法は、前述の通り「バリュー投資」がベースとなっています。
「数多くの投資家や企業が日々分析して売買を行っている中で、なぜ割安な株が放置されのだろうか?」と疑問を感じる人もいるかと思います。
確かに、大企業であるトヨタやパナソニックのような超有名な企業の株価は、日々多くの証券アナリストや機関投資家が精緻な分析を行い、理論値に近い価格で取引されています。
このため、通常の状況では「割安」と見なされることはほとんどありません。
しかし、金融危機のような大きな外的要因が発生すると、一時的に株価が大きく下がることがあります。
たとえば、リーマンショックやコロナショックの際に、一時的に大企業の株価も割安な水準まで落ち込むことがありました。
こうしたケースは、一時的な割安状態であり、通常の経済状況下では発生しづらいものです。
そこでBMキャピタルが注目するのは、あまり知名度の高くない小型の上場企業です。
こうした企業は、まだ大手の投資家やアナリストの目が行き届いていないことが多く、過小評価されているケースが少なくありません。
日本には約4000社の上場企業がありますが、そのすべてが細かく分析されているわけではなく、特に小型株に関しては放置されているものも多いのです。
その結果、正当な価値よりも低い株価のまま取引されることがあるというわけです。
BMキャピタルはこうした「放置株」に注目し、その中でも割安と判断される銘柄を見つけ、イベント・ドリブン投資やアクティビスト投資といった方法を活用しながら収益を上げているそうです。
以下に、BMキャピタルが、割安の小型株を発見し、投資をスタートし、アクティビスト投資を行い、利確するまでの値動きをイメージできるように、グラフを示すので、イメージとして捉えてみてください。
実際にBMキャピタルが投資した案件についてもご説明した方が分かりやすいかと思いますので、一つご紹介します。
2-4-2 実際の投資先 : ダントーホールディングス
ダントーホールディングスは、兵庫県南あわじ市に本社を構えるタイルメーカーで、主に住宅用の内装や外装タイルを製造しています。
日本の住宅で使われるあのタイルを手掛けている会社だとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
以下に概要をまとめました。
会社名 | ダントーホールディングス株式会社 |
従業員数 | 199名 |
創業 | 1885年8月15日 |
所在地 | 兵庫県南あわじ市 |
業種 | ガラス・土石製品 |
投資理由(推測) | 割安株、大株主不在、時価総額を上回る純資産 |
株価上昇主要因 | アクティビスト活動 |
ホームページ | ダントーホールディングス株式会社公式サイト |
BMキャピタルがダントーホールディングスに注目した理由は、同社が「割安株」であり、かつ当時は大株主が不在だったため、アクティビスト投資を行いやすい状況だったそうです。
さらに、長年本業の収益は赤字が続いていたものの、現金や純資産の額が時価総額を上回っており、潜在的な価値があると見込まれました。
要するに、ダントーホールディングスを丸々買収して解散させれば利益が出る状況です。
バリュー投資の真骨頂みたいな状況だったということですね。
BMキャピタルはダントーホールディングスの株式を集めて大株主となり、次のような提言を行ったそうです。
経営陣の刷新:業績低迷の一因が経営陣にあると考えられる場合、社長の交代や外部から新しいリーダーを招くなどの改革を提案。
休眠不動産の有効活用:活用されていない資産を運用し、収益を確保。
資本構成の見直し:資産や負債のバランスを見直し、企業価値の向上を図る。
これらの提案によって経営の改善が進み、その後、BMキャピタルはダントーホールディングスの株式を売却することで大きな利益を上げたそうです。
その他の過去組み入れ銘柄についてはこちらの記事にまとめていますので、気なる方は是非読んでみてください。
BMキャピタルの組み入れ銘柄3選【運用手法や実績についても解説】3 BMキャピタルのリスク
ここまでBMキャピタルの投資内容や実績についてお話ししてきましたが、ここからは、BMキャピタルに関連するリスクについても詳しくご紹介していきますね。
内容が多めですが、ついてきてもらえてますか?笑
正直、「リスクなんて興味ない」という方はここを飛ばしてもOKです。
確認したい部分だけチェックしてもらってもいいと思いますので、気軽に読み進めてくださいね。
3-1 破綻リスク
BMキャピタルのようなファンドでも、山一証券のように、万が一の破綻リスクがゼロとは言い切れません。
BMキャピタルは「私募ファンド」に該当し、公募ファンドのような厳格な規制がなく、柔軟な投資戦略を実行できる一方で、リスク面の管理が個別の責任になる部分もあるためです。
たとえば、投資信託は金融庁により「分別管理」が義務付けられており、投資家から預かった資産と運用会社の資産は別管理されています。
このため、仮に運用会社が倒産しても、預けた資産は基本的に保全されます。
もちろん、投資信託の場合も運用に失敗して資産価値が減るということはあり得ます。
私募ファンドにはこの分別管理の義務がないため、ファンドが破綻した場合、資産価値が大きく減少するリスクがある点は覚えておくべきです。
BMキャピタルはこれまで10年間にわたり安定的な運用を続けていますが、破綻リスクが完全に排除されているわけではないため、このリスクはついて回ります。
3-2 流動性のリスク
BMキャピタルには、解約タイミングが3か月ごとに限られる「ロックアップ期間」があります。
一般的にヘッジファンドでは、投資家が自由なタイミングで解約を行うとファンドの運用資金が安定せず、長期的な投資戦略に支障をきたすため、解約可能な時期が限定されることが多いのです。
特に年1回、あるいは半年ごとにしか解約できないファンドが一般的ですが、BMキャピタルでは比較的短い3か月ごとに解約が可能です。
そのため、短期間で現金化の必要がない余剰資金で投資することが必要ですね。
そもそも3ヶ月現金化できないと困るようなお金で投資すること自体辞めたほうが良いと思いますが。
BMキャピタルへの投資に向いている人とそうでない人というテーマで書いた記事もあるので、参考にしたい方はそちらも見てみてください。
【現役法律事務員が徹底解説】BMキャピタルはどんな人におすすめ?BMキャピタルの向き不向き4 BMキャピタルの評判
さて、次は気になるネット上の口コミを見ていきましょう。
ネットの評判は信頼できるか怪しい部分もありますが、やっぱり他の投資家の意見や感想も気になりますよね。
ネット上を調べると、「ぜひ購入したい!」という前向きな声や、「運用が順調で満足」といったコメントも結構見つかります。
ここでは、そうした口コミをいくつかピックアップしてご紹介しますね。
4-1 2chや5chでの口コミ
4-2 X(旧twitter)での口コミ
ここで、口コミを紹介しましたが、BMキャピタルに限らず、金融商品の口コミをネットで調べる際に「どれだけ儲かったか」を基準にするのは、正直なところあまり賢い方法ではないかなと思います。
というのも、金融商品のリターンって、人によって買ったタイミングや経済状況で大きく変わってしまうからです。
儲かった人は「良かった!」と書きますし、逆にタイミングが合わなかった人は「損した…」と悪い口コミを書きがちです。
だから、ネットの口コミは「この商品を買って解約したときにスムーズだったか」とか、「解約手続きでトラブルがなかったか」といった最低限のネガティブなチェックに使うのがいいかなと思います。
実際、私もBMキャピタルについて購入前にしっかり調べましたが、「解約できなくて困った」という口コミは一件も見当たりませんでした。
2chや5chでの口コミについて詳しく書いた記事もあるので、興味がある方は参考にしてみてください。
【1分で読める解説シリーズ】2chや5chでの評判まとめ!BMキャピタルへ投資した投資家の本当の声とは?5 BMキャピタルに投資する方法
さて、ここまででリスクについても理解したうえで「やっぱり投資してみたい」と思った方もいるかもしれません。
そこで、ここからは実際にBMキャピタルに投資するためのステップについて解説していきます。
まず押さえておきたいのが、通常ヘッジファンドに投資するにはかなりの資金が必要だということです。
多くのヘッジファンドでは、最低でも数百万ドル(日本円で1億円以上)といった金額を求められるため、投資家として参加できるのは基本的に富裕層や機関投資家に限られることがほとんどです。
アメリカのファンドに至っては、「認定投資家」や「適格購入者」しか購入できないという規制もあるんです。
簡単に条件をまとめておきますね。
認定投資家の条件 | 適格購入者の条件 |
---|---|
・過去2 年間の収入が20 万US ドルを超えていて将来もそれが見込まれること ・配偶者との合算所得が年間30 万ドル以上あること ・家屋や自動車を除く純資産総額が100 万ドル以上 | ・既に500 万ドル以上の投資を行っていること ・自己および他の適格購入者たちの勘定で2500 万ドル以上の投資を行っている |
このように、投資家の条件や人数に制限が課せられているため、ヘッジファンド側も投資家を慎重に選ぶ必要があるということなんですね。
日本でも、ヘッジファンドは富裕層向けで、条件が多いのが普通なんですが、BMキャピタルはちょっと違っていて、最低投資額が1000万円と、比較的低めに設定されています。
1000万円以下でも相談次第では可能なこともあるそう。
ただし、BMキャピタルは私募ファンドなので、楽天証券など一般の証券会社では買えません。
購入するには以下のような手順になります。
①公式HPから申し込み
②BMキャピタルの社員さんとの面談
③申し込み・入金
以下順にみていきましょう。
5-1 公式HPから申し込み
こちらの公式ホームページの問い合わせフォームから、氏名や出資希望金額等の必要情報を入力し送信してください。
(引用「BMキャピタル」)
入力例も記載しておきます。
氏名・法人名 | 投資 太郎 |
---|---|
フリガナ | トウシ タロウ |
属性 | 男 |
メールアドレス | toushitarou@~~~~~ |
電話番号 | 090-XXXX-XXXX |
都道府県 | 東京都 |
市区町村 | 〇〇区〇〇1丁目1番-101 |
希望出資金額 | 1000万円 |
その他 | 投資は初めてですが、ヘッジファンドに興味があり、問い合わせすることにしました。 御社の過去の運用実績や具体的な投資先の事例について知ったうえで、投資を検討したいと考えています。 よろしくお願いいたします。 |
それから1〜2日後、会社の担当者からメール・電話での連絡があります。
私の場合、面談の場所については担当者から都内で好きな場所を選んでほしいと言われ、「どこでも良い」と答えたところ、東京ステーションホテルのラウンジで会うことになりました。
オンライン面談も選べたのですが、大きな資金を扱うので直接会ったほうが安心だと感じ、オフラインを選択しました。
「なぜ面談が必要なの?」と思う方もいるかもしれません。
BMキャピタルのような私募型のヘッジファンドは、担当者と直接会って商品の詳細を確認することが必須であり、BMキャピタルでも事前の面談が義務付けられているとのこと。
これは、投資家がファンドに適しているか確認し、不正利用や資金洗浄のリスクを避けるためのものだそうです。
5-2 BMキャピタルの社員との面談
面談当日は男性社員が一人で来て、資料をもとに以下について説明を受けました。
①BMキャピタルの運用実績
②詳しい運用手法(過去個別銘柄に行った実際の戦略を交えながら説明)
③ファンドマネージャーの経歴と実績
④手数料
⑤解約方法
ほかにも聞きたいことがあれば、事前に質問を用意しておくことをお勧めします。
ちなみに、私も事前に以下のような質問を用意していました。
質問内容 | 質問の意図 |
---|---|
ファンドマネージャーは? | 運用担当者の経歴や資格など、信頼性を確認しておきたい。 |
自社ファンド運用に対するリスクは? | 投資に関する主なリスクと、それに対する管理体制を理解したい。 |
投資対象の選定基準は何ですか? | BMキャピタルがどのように投資対象を選ぶか、そのプロセスを知りたい。 |
競合他社との比較で、このファンドの優位性は何ですか? | 他のファンドと比較しての強みを確認し、投資の魅力を具体的に理解したい。 |
契約内容に変更があった場合、どのように通知されますか? | 契約に変更があった際の通知方法を知り、事前に準備したい。 |
支払い方法にはどのような選択肢がありますか? | 利用できる支払い方法を確認し、自分に適した支払い手段を選びたい。 |
購入後のサポート体制はどのようになっていますか? | 購入後のフォローやサポート内容について確認し、安心して進めたい。 |
追加費用は発生しますか? | 契約外で発生する可能性がある費用について、予め把握しておきたい。 |
契約解除条件はどのようなものがありますか? | 将来のリスクに備え、契約を解除する際の条件を確認しておきたい。 |
参考にしてみてください。
5-3 申し込み・入金
私はある程度調べてから面談に臨んだので、納得できればその場で契約するつもりだったため、その日のうちに正式な書面による契約を結びました。
その場で即決したので、むしろ担当者が「もう少し検討しなくて大丈夫ですか?」と、ちょっと驚いた表情だったのが印象的でした笑
もちろん、その場で決める必要はなく、持ち帰って検討することも可能です。
契約書には、投資に関する細かな条項や、想定されるリスク、さらに予測されるリターンについても詳しく記載されていました。
これらをじっくりと確認し、納得したうえでサインし、指定された銀行口座に出資金を入金することで、正式に契約手続きが完了となります。
ここまでくると、BMキャピタル側が運用をスタートしてくれるので、あとは運用の状況を知らせてくれる報告を待つだけです。
5-4 購入後のサポート
投資家とファンド間の信頼関係は極めて重要だと私は考えています。
BMキャピタルを信頼することができれば、市場の変動に対する不安もなくなるし、長期的な視点での投資を行う心の準備ができますよね。
この章では、BMキャピタルがどのように、購入後のフォローを行い、相互の信頼関係構築に取り組んでいるのか、私なりに解説していきます。
5-4-1 運用報告
BMキャピタルは四半期ごとに「運用報告書」を投資家へ提供し、その時点での運用実績を確認できるようにしています。
この報告書を通じて、投資家は自分の資産がどのように管理され、増減しているのかを随時把握できる仕組みです。
以下に運用報告書の送付タイミングを図示しておきます。
この運用報告書には次のような内容が記載されています。
(運用報告書の内容)
①投資家の持ち分金額
②決算報告
③市場概況について
④ファンド概況について
⑤投資先企業について
⑥今後の見通しやお客様へのメッセージ
⑦投資に関するリスクについて
一般的に、こうした運用報告書の内容は初心者には難解なことが多いです。
特にヘッジファンドの運用は複雑で、内容が専門的すぎるため、慣れていない方には非常にわかりにくいものになりがちです。
そんなあなたも心配ご無用!
確かに、投資初心者にとって、ヘッジファンドの報告書を読み解くのは数学を学び始めたばかりの高校生に、線形代数の教科書を読ませるようなものです。
ですが、BMキャピタルの運用報告書は他のヘッジファンドとは異なり、初心者でもわかりやすいように工夫がされています。
図表やグラフを多用して、資産運用の基礎知識がなくても理解できるよう、丁寧に説明されています。
また、運用報告書には投資判断の参考になるデータも多数含まれているため、運用状況の確認だけでなく、投資の学習材料としても役立つものになっています。
これにより、BMキャピタルの運用報告書は状況報告だけでなく、投資の知識などの理解を深める教材としても価値を持っていると言えるかもしれません。
以下記事で、報告書の内容を詳しく説明しているので、興味がある方は覗いてみてください。
【投資家の教科書】群を抜くわかりやすさ!BMキャピタルの運用報告書を紐解く5-4-2 担当者によるフォロー
BMキャピタルでは、専任の担当社員が一対一でサポートしてくれます。
担当者はいつでも問い合わせに応じ、不明点を解消したり必要な情報を教えてくれます。
運用報告書の内容についても、分からないことがあれば直接メールや電話で問い合わせても答えてくれます。
さらに、こういったサポート体制だけじゃなく、カジュアルな交流もできるのがBMキャピタルの魅力のひとつ。
例えば、時には担当者と飲みに行くこともあります。
私は担当者と年に2回はへべれけになります笑
私にとって、BMキャピタルはただの資産運用会社っていうだけじゃなくて、信頼できるビジネスパートナーだと感じています。
興味がある方は、以下リンクから問い合わせてみてください。
6 BMキャピタルに向いてる人向いてない人
ここまでたくさんの情報にお付き合いいただき、ありがとうございます。
正直「もう読むのはだるいわぼけ」と思っているかもしれません笑
でも、一応最後に「BMキャピタルがどんな人に向いているのか、または向かないのか」だけ簡単にまとめておきますね。
もちろん、興味がなければ飛ばしていただいても大丈夫です。
6-1 向いている人
以下の特徴に当てはまる人には、BMキャピタルがフィットしやすいのではないでしょうか。
6-1-1 資産が2000万円以上の人
BMキャピタルは最低購入額が1,000万円からですので、資産に余裕がある方向けのファンドです。
個人的には、余剰資金の30〜50%をヘッジファンドに回すとバランスが取れた運用になると感じています。
そのため、2,000万円以上の余剰資金がある人には向いていると思います。
6-1-2 ほったらかしでインデックス投資よりも高い利回りを目指す人
「投資に興味はあるけど、自分で管理するのはちょっと・・・」という方や、「仕事で忙しいし、投資の勉強までやってられない」という方は、向いているかと思います。
プロのファンドマネージャーが全部やってくれるので、自分で市場分析をして株価や為替の動きを追う必要もありません。
ただ、それならインデックス投資も同じなので、インデックス投資でいいと思います笑
特に余裕資金が少ない方なら、まずはインデックス投資が現実的な選択肢でしょう。
世の中の多くのファンドが結局インデックスに負けると言われています。
例えば『敗者のゲーム』の著者であるチャールズ・エリスも、同様のことを述べているので、引用します。
運用成績を測定している会社のデータは、運用機関の成績が期待外れであることを示している。
実績を見る限り、ほとんどの投資信託、年金や財団などの機関投資家も市場に勝てていない。
市場平均を上回るような成績が時折見られることもあるが、長くは続かない。
「市場平均を上回る」 という目標に反して、アメリカのプロの運用機関は、全体的に見ると市場に負けている。
(中略)
短期的にはマーケットに 「勝つ」 ことのできる投資信託はあっても、長期間にわたり市場平均以上の成績を出せる投資信託はきわめて限られている。
競争の激しい今日の市場で、市場平均を長期的に上回るマネジャーはきわめて少ない。
(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)
とはいえ、実際には、一部のヘッジファンドがインデックス投資を上回る成果を出しているのも事実で、そこに魅力を感じて「インデックス投資よりいいかも」と思う人が向いているでしょう。
6-1-3 3年以上の長期投資を考えられる人
前述の通り、BMキャピタルの投資手法はバリュー投資で、じっくり時間をかけるスタイルです。
長期的に資産形成を目指す方にはぴったり。
3年以上はじっくり腰を据えて投資できる方に向いているといえます。
まさに「石の上にも三年」という考えができる人向けです。
6-1-4 固くリスクの無い運用をしたい人
通常、リスクとリターンは表裏一体で、低リスクだとリターンも小さくなるものですが、一部の優秀なヘッジファンドではリスクを抑えながらも市場平均を上回る成績を上げているところもあります。
つまり、預金並みの安全性で、株式以上の利益が得られる「ローリスクハイリターン」ということです。
個人的にはBMキャピタルもその一部の優秀なヘッジファンドだと考えています。
6-1-5 専門的な投資手法について勉強したい人
ファンドの運用内容を実際に見ながら、投資判断や市場変動への対応方法を学べるため、投資知識を積みたい人にとっても役立つ資料となると思います。
BMキャピタルの報告書は、投資初心者にもわかりやすく設計されているので、僕自身もこの報告書を通して学びが多かったです。
例えば、ある四半期の報告書で「なぜこのタイミングで特定の業界に投資を増やしたのか」「どんなリスクを見越しているのか」など、投資判断の理由や具体的な分析がしっかり書かれているんですよね。
こうした内容は、市場の動きに対してどんな視点でアプローチするかを学ぶのに非常に役立ちました。
また、マーケットの状況によってポートフォリオをどう調整しているのかも細かく説明されていて、具体的に「なぜこの株を増やし、逆にどの投資先を減らしたか」が記載されています。
こうした判断の背景を知ることで、「ああ、こういう視点でリスクをコントロールするんだな」と納得させられる部分が多々ありました。
個別の企業の分析に加えて、国ごとの経済情勢や金利の動向が今後の投資にどう影響するかも解説が入っており、これも勉強になります。
単に結果を伝えるだけでなく、具体的な判断プロセスまで示されているので、投資の知識をさらに深めたい人にとっても実践的な教材になると感じています。
6-2 BMキャピタルに向いていない人
BMキャピタルが向かないタイプの人についても整理しました。
6-2-1 資産が2000万円未満の人
資産が少ない方が無理してBMキャピタルに投資するのはおすすめしません。
最低投資額である1,000万円を捻出するのがギリギリという場合、まずは実業や本業で収入を安定させ、資産を築くことに注力したほうが良いでしょう。
インデックス投資をお勧めします。
6-2-2 自分で資産運用できる人
当然のことですが、もし自分でBMキャピタル以上の成績を出す自信があるなら、自分で運用をしたほうが賢明です。
ただし、ファンドマネージャーたちは超一流の経歴を持ち、東大やハーバードのようなトップ校出身で、ゴールドマンサックスやバークレイズなど一流金融機関で実績を積んできた精鋭が多いです。
中には天才数学者や、10代で資産運用を始め億単位を築いた経歴の持ち主もいます。
BMキャピタルのファンドマネージャーもそのようなトップクラスの人物が担当しています。
もし、あなたが、そんな天才たちがしのぎを削っている投資の世界で、BMキャピタルのファンドマネージャーよりも優れたパフォーマンスを発揮することができるのであれば、即刻転職することをお勧めします。
世界のトップファンドマネージャーたちは数千億円規模の莫大な報酬を得ているので、今よりもかなり稼げる可能性が高いはず。
『敗者のゲーム』の著者であるチャールズ・エリスも投資家が自身で運用する難しさを述べています。
以下エリス氏の言葉を引用します。
今日のマネーゲームは無数の相手との競争にさらされている。
ヘッジファンド、投資信託、年金基金など、何千にも及ふ機関投資家が一日も休むことなく激しい運用競争を繰り広げている。
こうした最大手の機関投資家の 番目でさえ、証券会社に対してニューヨーク、 ロンドン、フランクフルト、東京、香港、 シンガポールなど、世界中で年間—億ドルもの注文を出している。
要するに、私たちの売買相手は、圧倒的な情報・知識・経験を備えた大機関投資家だということを忘れてはならない。
そのうえ、 ファンド・マネジャーやアナリストという投資のプロは 「最も優秀な」人たちだ。
大学やビジネススクールでトップの成績を収め、勤勉で意欲的な人ばかりである。
投資家に情報を流すアナリストも同様だ。
もちろん、プロでもミスを犯すことはあるし、他の人たちはそのミスに乗じて利益を出す。
しかし、魅力的な投資機会などそうあるものではないし、あったとしても長くは続かない。
(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)
ヘッジファンドについて詳しく解説している記事もありますので、興味があれば参考に見てみてください。
【ヘッジファンド徹底解説】ヘッジファンド100社以上を調査した現役法律事務員が語ります!6-2-3 3年未満の短期的な利益を重視する人
BMキャピタルは、バリュー投資を基盤とした長期的な資産形成を重視しています。
すぐに資産を増やしたい、短期で結果が欲しいという方には向いていません。
1年以内に成果を出したいとか、短期で売買を繰り返して利益を追求したい方には別の選択肢をおすすめします。
これはインデックス投資でも同様です。
6-2-4 爆益にしか興味がない人
BMキャピタルの手法は堅実で、リスクを抑えながら資産を着実に増やしていくスタイルですが、いわゆるテンバガー(株価が10倍になる銘柄)を狙うような夢の大化け銘柄にはまず手を出しません。
「資産を一気に倍にしたい」「借金を背負うかもしれないが、ギリギリを攻めて刺激を味わいたい」という方には合わないでしょう。
こうしたギャンブル性の高い投資がしたい場合は、個別株やFX、仮想通貨などハイリスク・ハイリターンの投資をお勧めします。
7 今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はBMキャピタルに関する公開可能な情報を全て解説してみました。
日々投資詐欺に関わっている人間としてつくづく思うのですが、私も含めて、投資に関して自分自身がプロフェッショナルではないなら、低リスクな投資に絞り、5-10%程度の利回りを確実に得ていく姿勢が最も理に叶っていると考えています。
10%という利回りはパッと見大したことのない数字に見えますが、年利10%で運用した場合、20年後には元本が6.7倍になります。
以下は、年利10%で1000万円を運用した時の資産運用シミュレーションです。
経過年数 | 金額 |
---|---|
現在 | 10,000,000 |
1年後 | 11,000,000 |
2年後 | 12,100,000 |
3年後 | 13,310,000 |
4年後 | 14,641,000 |
5年後 | 16,105,100 |
6年後 | 17,715,610 |
7年後 | 19,487,171 |
8年後 | 21,435,888 |
9年後 | 23,579,477 |
10年後 | 25,937,425 |
20年後 | 6,727,499.95 |
銀行に寝かせているだけでは得られない、この最低限の「複利効果」を得ることは、将来的な資産形成を考える上では本当に大切です。
『敗者のゲーム』の著者であるチャールズ・エリスも複利の効果の絶大さを言及しています。
以下エリス氏の言葉を引用します。
複利の効果は驚くほど強力だ。
それを物語る中東のおとぎ話がある。
一人の王様が自分の帝国の危機を救った将軍に感謝して、 「何でも望みどおりの褒美をとらせよう」 と言った。
将軍は遠慮深く、チェッカー盤(縦横8マス)の1マスに小麦1粒、次のマスに2粒、第三のマスに4粒、次は8粒と順番にマスを埋めてください、とだけお願いした。
王様は莫大な褒賞を与えずにすみそうだと思い、喜んでこの願いを受け入れた。
残念なことに、王様は複利効果の恐るべき力を知らなかった。
どんなものでも 回倍増させれば、際限なく膨れ上がる。
この話では、—粒から始めて2倍、4倍とチェッカー盤を埋めていった小麦の総量は、帝国全体の富をはるかに超えるものだった。
アラーの前での名誉を守るため、王様は彼の帝国すべてを将軍に差し出さねばならなかった。
(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)
投資は早いタイミングで投資をした方が複利効果を得られるので、早く始めるに越したことはありません。
BMキャピタルに興味が出た方は問い合わせてみてください。