武士道アセットマネジメントの評判について【テック系企業に強いハイパフォーマンスな新興ヘッジファンド】

こんにちは、某法律事務所にて日々投資詐欺案件に携わっています、投太郎です。

今回は、国内ヘッジファンドの一つ「武士道アセットマネジメント」について、いろいろ調べたことをまとめてみました。

最初に言っておきますが、この記事で「武士道アセットマネジメントが投資先としておすすめ!」とか推す内容ではありません。

私自身はインデックス投資が最強だと思っている派ですし、このファンドを積極的に勧める気は全くありません。

あくまで「こういう情報がありますよ」っていう事実を並べているだけです。

投太郎
投太郎

興味がなかったら時間の無駄になっちゃうかもしれないので、読まないほうがいいかも笑

ただ、「武士道アセットマネジメントってどんなファンドなの?」とか、「運用者や運用方法、評判が気になる!」って人には役立つ内容になっていると思います。

この記事では、ファンドの基本情報から、投資手法の分析まで、初心者でもわかりやすく解説していきます。

専門的な言葉を極力避けて、噛み砕いて説明しているので、気軽に読んでみてくださいね。

まずは、武士道アセットマネジメントの概要から見ていきましょう。

会社名武士道アセットマネジメント株式会社
特徴テック系企業に強い新興ヘッジファンド
代表杉山 賢次
設立2018年
会社住所東京都中央区日本橋兜町6-5 FinGATE KABUTO 3F
電話番号03-5843-6571
ホームページbushido-asset.com
運用規模(AUM)90億円~
平均利回り12.5%~
投資戦略株式のロングショート戦略、マーケットニュートラル、中小型株式
手数料不明
最低購入金額数億円?
ロックアップ
武士道アセットマネジメントの概要

武士道アセットマネジメントについて一言で言うと、「テック系企業に強い新興ヘッジファンド」ですね!

このファンドは2018年に設立され、国内ではまだ若手に分類されるヘッジファンドです。

でも、実績は侮れなくて、日経の記事によると年間平均利回りが12.5%以上だそうです。

さらに、設立以来マイナス運用の年が一度もないっていうのは、投資家目線でかなり安心感がありますよね。

特筆すべきは、ポートフォリオの約半分がテック系企業で構成されている点。

日本株をメインに、ロング・ショート戦略を使いこなしていて、ポートフォリオには中小型株が多いらしいです。

テック株といってもハード系が中心で、ソフトウェア企業も少しだけ含まれているとか。

規模は小さいけれど、実力は確かで、設立からわずか3年で「ユリーカヘッジ」や「アジアヘッジ」のアワードにノミネートされた実績もあるんです。

杉山:こちらのスライドにはファンドの説明を載せています。米国株も一部入っていますが、ファンドは主に日本株で、ロング・ショート戦略です。服部さんとほぼ一緒だと思いますが、リサーチ主体でファンダメンタルズアプローチです。

私の場合は、ポートフォリオの半分前後がテック株で、ハードが多いですがソフトも一部入っています。また、中小型株が多いです。小さいファンドですが、業界団体のユーリカヘッジやアジアヘッジのアワードで、昨年も今年もノミネートされているファンドです。

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この短期間で評価されるのは、普通にすごいことだと思います。

これからどんな成長を見せるのか、引き続き注目したいファンドの一つですね。

2 武士道アセットマネジメントの代表について

杉山賢次氏の経歴をざっくりまとめると、こんな感じです。

2009年慶應義塾大学理工学研究科卒業→三菱UFJモルガン・スタンレー証券(以下MUMMS)に新卒で入社
2014年国内ヘッジファンド「暁翔キャピタル」に入社
2018年武士道アセットマネジメントを設立
杉山賢次氏の経歴

武士道アセットマネジメントの創業者で代表を務める杉山氏は、大学院卒業後にMUMMSに新卒で入社しています。

投太郎
投太郎

ちなみにMUMMSは、国内五大証券会社の一つで、新卒入社の競争率もかなり高いんですよね。

なので、杉山氏が当時から優秀だったことがうかがえます。

MUMMSではエクイティリサーチのアナリストとして活躍していたそうです。

つまり、企業の株式価値を調査・分析するプロフェッショナルだったわけですね。

また、杉山氏は慶應義塾大学で建築学を専攻していたそうで、なんとあの有名な建築家、隈研吾さんの研究室に所属していたんだとか。

建築学出身でヘッジファンド業界に進む方は珍しいので、異色のキャリアといえそうです。

その後、国内ヘッジファンド「暁翔キャピタル」に移り、4年間運用業務に携わります。

そして2018年、自身のファンド「武士道アセットマネジメント」を設立しました。

理系のバックグラウンドを持ちつつ、建築学というユニークな視点を持っている杉山氏。

これがどのようにファンド運用に活かされているのか、興味深いところですね。

3 武士道アセットマネジメントの投資手法

武士道アセットマネジメントの投資手法は、ファンダメンタルズ分析を基盤とした日本株のロング・ショート戦略です。

簡単にファンダメンタルズ分析について説明しておきますね。

ファンダメンタルズ分析とは?

 

  • 財務状況:売上高や利益、負債比率など、企業の経済的な健康状態をチェックします。
  • 業界動向や競争力:その企業が属する業界での立ち位置や競争力を調べます。
  • 将来の成長可能性:例えば、市場シェアがどれくらい伸びそうか、新規事業展開が成功する見込みはあるか、などを見極めます。

こうした分析を通じて、企業の「本来の価値(適正株価)」を判断し、現在の市場価格とのギャップを見つけるのが目的です。

 

武士道アセットマネジメントの特徴は、年間約500社の企業を訪問している点です。

この徹底したリサーチで、証券会社のアナリストでは拾いきれない企業の微妙な変化や成長の兆しをキャッチしているんです。

投太郎
投太郎

これがこのファンドの強みですね。

例えば、日経の記事によると、あの有名なテンバガー銘柄「すららネット」も、武士道アセットマネジメントは比較的早い段階で仕込んでいたそうです。

こういった独自の分析力と行動力が、ファンドのパフォーマンスを支えているのでしょう。

4 大量保有報告書の調査

上場企業の株式を5%以上保有すると、法律で「大量保有報告書」を5営業日以内に提出しなければなりません。

これは、武士道アセットマネジメントのようなヘッジファンドでも当然適用されるルールです。

そこで、武士道アセットマネジメントが提出した大量保有報告書をもとに、過去にどんな銘柄を組み入れていたのかを調べてみようと思いました。

…が、実際に「武士道アセットマネジメント 大量保有報告書」などとGoogleで検索しても、それらしい情報は全く見つかりませんでした。

おそらく、株式の売買を行う際に別法人を設立し、その法人名義で取引をしているのではないかと推測しています。

さらに、すららネットの大量保有報告書を調査してみたところ、武士道アセットマネジメントとは関係がなさそうなケイマン諸島のヘッジファンドが1件ヒットしただけでした。

投太郎
投太郎

すららネットの取得株式数が5%に満たなかったため、大量保有報告書の提出義務が発生しなかったのかもしれませんね。

5 武士道アセットマネジメントの口コミ

武士道アセットマネジメントの口コミをいろいろ調べてみましたが、全体的に好意的な意見が多い印象です。

大きな批判的な口コミはほとんど見当たりませんでした。

実際にどんな口コミがあるのか、いくつかピックアップして紹介していきます。

こうした中、一大イベントを気にしないヘッジファンドもいる。中小型への投資も多いヘッジファンド、武士道アセットマネジメントだ。調査会社ユーリカヘッジによると70を超える日本株ヘッジファンドの中で、20年、1位2位を争う成績をたたき出している。
今日の日経。武士道アセットマネジメント杉山さんの記事。 中小型株徹底的調査して行けると思ったら迷いなくリスクを取りにいく。素晴らしいです(╹◡╹)
『ヘッジファンドが描く「ウィズ・コロナ」の近未来』 https://nikkei.com/article/DGXMZO58077140V10C20A4EN1000/ >武士道アセットマネジメント。2018年に創業 / 年初からの運用成績は約10%のプラス / ヴィレッジ・キャピタルの高松一郎氏が運用するロング・ショートのファンドも年初来でおよそ3%のプラス

6 武士道アセットマネジメントのメリットとデメリット

最後に、このファンドのメリットとデメリットをざっくりまとめてみました。

もし投資を検討する場合は、これらのポイントを踏まえて、自分の投資スタイルや資金状況と合うかどうかを慎重に判断してください。

メリット

  • 年間利回り12.5%~と運用成績がシンプルに素晴らしい
  • ファンド、創業代表共に若いため 今後も成長が期待できる
  • ローンが組めるため、自身に資金がない場合でも取り組みやすい

デメリット

  • ファンドとしてのトラックレコードがまだ5年のため、長期間での運用成績を見て購入判断をしたい方には不向き
  • 個人としての購入方法が不明。他の国内ヘッジファンドと同じく数億円単位でないと個人は購入出来ない可能性が高い

7 今回のまとめ

今回は武士道アセットマネジメントの評判についてまとめてみました。

武士道アセットマネジメントですが、個人で投資しようと考えた場合、最低でも数億円の資金が必要になる可能性が高いみたいです。

正直、これだけハードルが高いと、個人投資家にとっては手が届きにくいですよね。

それにしても、こういう高いハードルを設けたファンドを見るたびに、どうやって資金を集めているんだろうと考えてしまいます。

やっぱりメインターゲットは機関投資家とか、超富裕層なんでしょうね。

それでも、正直なところ、そういった人たちもインデックス投資みたいな「手数料が安くて安定している」選択肢を選ぶほうが理にかなっている気がします。

だって、投資の名著『敗者のゲーム』にも書かれているように、プロの投資家ですら市場に勝つのは本当に難しいのが現実なんですよね。

100年前、株取引の90%は一般の人たちによるものだった。

こうした状況では、プロの投資家は早く情報を入手できるので有利と考えられ、インデックス投資よりよい結果を残すこともできた。

しかし時がたつにつれて、ほとんどの人が投資信託や株価指数連動型上場投信に投資するようになり、現在で90%以上の取引が、プロの機関投資家によって行われるようになった。

そうなると、どんなに敏腕のプロも市場に勝っことはとても難しい

(引用:チャールズ・エリス「敗者のゲーム」)

なので、正直なところ、特別な理由や強い思い入れがない限り、ヘッジファンドに投資する必要はないんじゃないかな、と個人的には思います。

投太郎
投太郎

…とは言いつつ、実は僕自身はBMキャピタルというヘッジファンドに投資しているんですけどね笑

なんでかというと、これまでいろいろなヘッジファンドを調べてきた中で、BMキャピタルの投資手法は理論的にも納得できる部分が多いと感じたからです。

それは、株式投資の王道とも言える「バリュー投資」を、とにかく愚直に追求している姿勢にあります。

さらに、運営陣の経験や考え方、過去の運用実績を見ても「これなら納得できる」と思えたんですよね。

特にすごいなと思ったのが、市場が大荒れしているときでもしっかりプラスを出している点です。

こういう局面で結果を残せるのは本当に魅力的です。

まあ、インデックス投資で十分だと思ってもいますし、BMキャピタルを選んだのも、たまたま見つけただけですし、誰にでもオススメするわけじゃないです。

ただ、もしBMキャピタルに興味がある人がいたら、詳しくまとめた記事もあるので、良ければそっちもチェックしてみてください。

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