ヘッジファンドとそれ以外の金融商品に対する私見まとめ【結論 : おすすめの投資先は人による】

こんにちは、ヘッジファンドオタクの投太郎です。

私はヘッジファンドで資産運用をしていますが、なにも自分の資産の全てをヘッジファンドに突っ込んでいる訳ではありません。

全ての金融商品にはメリットとデメリットが存在するため、シチュエーションによって投資する金融商品を自ら選択し、組み合わせていくべきだと考えます。

そのため、今回はヘッジファンドとそれ以外の金融商品に対する私見をまとめていきたいと思います。

ヘッジファンドは優れた金融商品であると考えますが、貯金がギリギリ1,000万円ちょっとしかないという方にとっては全くもっておすすめできません。

投太郎
投太郎

このように、極力フラットな目線で様々な金融商品に対するメリットとデメリットをまとめていきますね。

1-1 ヘッジファンド

ヘッジファンドの概要

東大卒/海外大卒といったとても頭の良いトレーダーが少数精鋭で主に富裕層の資産を運用している
 

最低購入金額は1,000万円程度年間利回りは10%前後が目安
 

・誰でも購入できる「公募金融商品」ではなく「私募金融商品」のため、中には怪しい自称ヘッジファンドも存在


ヘッジファンドとは、分かりやすく表現すると東大卒やハーバード卒といった天才的頭脳を持ったトレーダー(ファンドマネージャー)が富裕層の資金を預かり、年間利回り10%前後といったとてつもなく高い利回りを実現している、富裕層向けの金融商品です。

利回りが高いということはその分リスクも高いのでは?と考える方も多いかと思いますが、ヘッジファンドはアベノミクスのような上昇市場でも、リーマンショックのような下落市場でも、場がどのようなコンディションでも儲けることを目標に設計がされています。

少し専門的な話になってしまうのですが、株価が上がると儲かるロングというポジションと、株価が下がると儲かるショートというポジションを組み合わせているヘッジファンドも多いです。

ただ、あくまで富裕層向けの金融商品となるため、最低購入金額という概念が存在します。

最低購入金額はヘッジファンドによってまちまちですが、国内で一番購入ハードルが低いものでも、最低購入金額は1,000万円に設定されています。

そのため、1,000万円以上のダブついた余剰資金があり、長期で資産を増やしていきたいという方にとってはおすすめの金融商品であると考えます。

ヘッジファンドの詳細な部分に興味がある方は以下のヘッジファンドについてまとめた記事を読んでいただく方が良いかもしれません。

【ヘッジファンド徹底解説】ヘッジファンド100社以上を調査した現役法律事務員が語ります!

ヘッジファンドのメリット

年間利回り10%前後が狙える数少ない金融商品
 

金融のプロ中のプロであるファンドマネージャーに資産運用を丸投げすることができる
 

ヘッジファンド社員という金融のプロと接点を持つことができる

ヘッジファンドのメリットは上記の通り、資産運用をプロ中のプロに丸投げすることができ、他の金融商品と比較した際に圧倒的に高い利回りが期待できることです。

ヘッジファンド購入を通してヘッジファンド社員という金融のプロと接点を持つことができる点も、隠れたメリットの一つであると考えます。

投太郎
投太郎

医師や大学教員といった専門性の高いお仕事をされている方は普通に生きていたら金融のプロと接点を持つことはないと思うので、そのような方にもヘッジファンド運用はおすすめです。

ヘッジファンドのメリット

手数料がシンプルに高い
 

最低購入金額の概念があるため、購入者の資産状況によっては集中投資になってしまう(目安2,000万円以上の余剰資金が必要)
 

私募金融商品であるため、怪しい自称ヘッジファンドも多数存在する

ヘッジファンドの主なデメリットは上記の通りです。

まず第一に手数料が中々に高いです。

私が購入しているBMキャピタルの最低購入金額が1,000万円と、比較的間口が広いヘッジファンドだからということもありますが、一般的な投資信託と比較すると手数料はかなり高いと思います。

購入前に社員さんから説明してもらった、ヘッジファンド運営にかかるコストや手数料控除後の実質利回りに納得がいったため結局購入をしたのですが、手数料だけを見ると結構びっくりしてしまう方も多いのではないかなと思います。

また、手数料が高いということは短期で解約をすると手数料負けしてしまう可能性が高いということになります。

そのため、折角ヘッジファンドを購入するのであれば、最低3年以上の運用を念頭に置いた長期運用をおすすめします。

また、ヘッジファンドは投資家から集めた資金を株式やその他金融商品に分散投資をするものですが、有金の殆どをヘッジファンドに預けてしまうということはやはりリスクの高い行為だと思います。

目安としては、直近使う必要のない余剰資金の30%~50%までしかヘッジファンドに預けないと決めるのが良いのかなと思います。

投太郎
投太郎

2~3,000万円の余剰資金があってはじめて、ヘッジファンドを1,000万円分購入するようなイメージですね。

また、ヘッジファンドは私募の金融商品ということもあり、極端に言えば誰でもヘッジファンドの運営者であると言い張れてしまいます。

平たく言うと、詐欺まがいの怪しい自称ヘッジファンドもそれなりに存在しています。

そのヘッジファンドが詐欺的なポンジスキームで運営されているかどうかを立証するのはほぼ不可能なのですが、見分けるにあたって役立ちそうなポイントを以下にシェアしておきます。

見分ける3つのポイント

ファンドの運用歴が5年未満

最低購入金額が100万円以下

ヘッジファンドの設立理由があなたをはじめとした投資家の皆様に儲けてほしいから、という理由のみ



上記3点全てに当てはまる自称ヘッジファンドはほぼ全て怪しいと捉えてもらって問題ないかなと思います。

ポンジスキームって多くの場合5年以内に破綻しますし、本物のヘッジファンドであれば100万円以下の小口すぎるお客さんを沢山相手にするメリットはほぼないです。

投太郎
投太郎

また、最後の点も結構重要で、まともなヘッジファンドには必ず運営理念が存在します。

勿論、投資家にリターンを還元するといったことも重要な理念の一つなのですが、必ずもう一つ以上理念が存在します。

それを面談時に率直に聞いてみるのが良いのかなと思います。

詐欺まがいの業者に模倣される可能性があるので、あえてここでは正解っぽいものは書きません。

投太郎
投太郎

私もヘッジファンド購入にあたっては、本当に検討に検討を重ねました。少なくない資金を預けるのですから、当然ですよね。

そして、検討の結果、国内で個人がヘッジファンド購入をするのであれば、最低購入金額1,000万円といった購入ハードルの低さや利回りの安定性から見て、BMキャピタルがベストなのではないかなと考えております。

ただし、国内にはBMキャピタル以外にも数多くのヘッジファンドが存在し、魅力的で投資のハードルも高くないヘッジファンドもいくつか存在しています。

そんな国内のヘッジファンドを網羅的に徹底調査し、各ヘッジファンドの特徴や評判をまとめた記事も用意していますので、ぜひチェックしてみてください!

ネット上でここまで詳しく書いているサイトはほとんどないはずです。

投太郎
投太郎

「よくぞここまで調べた!」と唸ること、間違いなし!のはず(笑)

日本国内ヘッジファンドおすすめランキング1~3位【紹介なしでも個人購入可!】

1-2 新NISA

新NISAの概要

NISA(少額投資非課税制度)は、日本の国内で提供されている特別な税制優遇制度の一つです。

2024年から制度が新しくなったため、新NISAと呼ばれています。

もともとのNISAより、税制優遇される金額が大きくなったため、世間で注目されています。

「NISAとは何なのか?」を具体的に説明すると、株式や投資信託、ETF(上場投資信託)などの金融商品への投資を行う際に、通常は利益に対して20.315%がかかりますが、それが非課税となり、得た収益に対して税金がかからなくなるという仕組みです。

ただし、年間360万円までのMAX投資額1800万円といった制限が設けられています。

もともとはこれが年間120万円までのMAX投資額600万円でした。

(引用:金融庁「新しいNISA」)

ちなみに、なぜこんな投資が優遇される制度が生まれたのかというと、行金利がほぼつかない状況の中、投資を覚えさせないと国民はいつまでも豊かにならないという理由からだそうです。

新NISAのメリット

投資から得られる利益が非課税となる

新NISAのメリットは、もちろんこれです。

新NISAのデメリット

デメリットとして考えられるのは以下の2点でしょうか。

①課税口座との損益通算ができない

②損失繰り越しができない

ひとつずつ簡単に解説していきます。

新NISAのデメリット①課税口座との損益通算ができない

年間360万円を超える投資をする場合、NISAの枠を超えて投資することになり課税される通常の口座で取引することになります。

NISA口座では、投資による利益が非課税になるという大きなメリットがありますが、損失が発生した場合、その損失を他の口座での利益と相殺することはできません。

具体的には、同じ年にNISA口座で損失が発生し、課税口座で利益が発生した場合、これらを相殺して税金を軽減することができないのです。

課税口座との損益通算を考えてみよう

例えば、2024年にNISA口座で10万円の損失が発生し、同じ年に課税口座で20万円の利益が発生したとします。

 

この場合、NISA口座での損失10万円を課税口座の利益20万円から差し引いて、課税対象の利益を10万円にするという損益通算はできません。

 

結果として、課税口座の利益20万円全額に対して税金が課されることになります。

 

新NISAのデメリット②損失繰り越しができない

まず、損失繰り越しの概念について説明します。

損失繰り越しとは、課税口座において、投資により損失が発生した場合、その損失を翌年以降の利益と相殺することができる制度です。

この仕組みにより、損失が発生した年だけでなく、次の3年間にわたって税負担を軽減することができます。

一方、新NISA口座ではこの損失繰り越しの制度が適用されません。

NISA口座は投資による利益が非課税となる特別な口座ですが、損失が発生した場合、その損失を翌年以降に繰り越して利益と相殺することができないという制限があるのです。

損失繰り越しについて考えてみよう

例えば、2024年に課税口座で10万円の損失が発生し、2025年に20万円の利益が発生した場合、2024年の損失10万円を2025年の利益から差し引いて、2025年の課税対象利益を10万円に減らすことができます。

これにより、課税額を抑えることができるのです。

 

一方、NISA口座で2024年に10万円の損失が発生した場合、この損失は2025年以降に持ち越すことができず、その年の他の利益とも相殺することができません。

つまり、その損失は「消えてしまう」ことになります。

1-3 個別株(長期バリュー投資)

個別株の概要

トヨタ任天堂といった個別企業の株式を証券会社を通して売買する
 

購入時の株価 < 売却時の株価 – 手数料 が成立すれば儲かる
 

手数料が0.1%前後と安いネット証券を通して取引することが一般的

個別株投資は読んで字の如く、三菱商事や任天堂といった上場企業の株式を証券会社を通して売買することで利益を得る投資手法です。

配当によって儲ける手法もありますが、ここでは割愛します。

やることはかなりシンプルで安い時に買い高い時に売れば儲けることができるのですが、安定したリターンを得るためには高い洞察力が、平たくいうと高度な知能が必要です。

東大卒だから絶対に勝てる!ということは全くなく、高卒/大卒関係なく知能が高い人が安定的に勝っている印象です。

確か月曜から夜更かしで有名な桐谷さんも敏腕投資家でしたが、彼も将棋のプロ棋士でしたよね。

そういった、理系的なIQが高い方が相場では勝っている印象です。

そのような能力にあまり自信が持てない方は、ヘッジファンドのような投資家の中でもトップの人たちに代わりに資産運用してもらうのが良いかと思います。

投太郎
投太郎

ちなみに私が投資しているBMキャピタルの投資戦略の一つが、バリュー投資です。(ファンドマネージャーの方は東大理系卒で外銀出身)

個別株のメリット

・個別株式のファンダメンタルバリューを見抜く洞察力があればそれなりの確率で勝てる

運用金額が大きくなった際においても基本的なオペレーションは変わらないため、スケーラビリティが容易
 

株式購入を通して企業を応援することができる

個別株取引は個人レベルであれば資産が膨らんできた際もやるべきオペレーションが変わらないので、スケーラビリティが容易です。

応援したい企業の株式を購入することで、気持ちの上でも資金提供という意味でもその企業の仲間になった感じを味わえるという点も株式投資の醍醐味の一つだと私は考えます。

ここら辺の美的感覚は、ひふみ投信のファンドマネージャーである藤野英人氏の『投資家がお金よりも大切にしていること』で詳しく解説されているので、興味のある方は一度読んでみると面白いと思います。

個別株のデメリット

取引にあたっては最低100万円前後の種銭が必要(投資したい企業によって最低購入金額は異なる)
 

金融ショックをはじめとした個人ではコントロールすることができない事象によって株価が乱降下することがある

個別株の最低購入単位は1単元と表現され、それが何株なのかは企業によって様々です。

ただ、多くの上場企業において1単元 = 100株であることが多く、株価の100倍のお金があればその企業の株式を購入することができます。

例えば、ある時点の任天堂の株価が5,721円SONYの株価が12,830円で、両企業とも1単元 = 100株なので、58万円あれば任天堂の株を、129万円あればSONYの株を購入することが可能です。

おおよそ100万円前後あれば大抵の企業の株式は取得できるのではないかなと思います。

ただし、昨今勃発しているSNSでの炎上事件やリーマンショックなどといった個人がコントロールすることができない事象によって株価が乱降下してしまうこともあるため、個別株をやるのであれば長期目線での投資が良いのかなと思います。

1-4 FX

FXの概要

・円やドルといった通貨の価値は日々流動しており、その利鞘で儲けることができる
 

ただし、その利鞘は微々たるものなので、レバレッジをかける平たく表現すると借金により有金以上のお金を扱う)ことによって取引している人が多い
 

レバレッジは個人であれば25倍までかけることができる

FXとはForein eXchange直訳すると外貨の両替によって利益を得ることを目的とした投資手法です。

FXはレバレッジと言って、種銭の25倍までのお金を有るものとして動かすことができます。

例えば100万円の種銭があれば2,500万円あるものとして外貨を売買することができ、うまくいけば大きなリターンを得ることが可能です。

当然その分大きく損をする可能性もあります。

これは私見になるのですが、FXは株式投資以上に高度な知能が必要となる投資手法だと思います。

ただ、適正があまりない人であっても確率の問題でたまたま勝ち続けることもあり、それが大きな勘違いを生んでいるとも思います。

国民の99.9%におすすめできない投資手法です

FXのメリット

政治/金融知識が豊富であれば、適切なタイミングで売買をすることによって利益を得ることができる可能性が高い
 

為替に影響のあるイベントは世界各国で同時多発的に発生しており、知的好奇心を満たしながらリターンを得ることも可能
 

・大統領選挙のような大規模イベントでは、大きな利益を生み出すことができる(当然その逆も然り)

知的好奇心や知能が高い人にとってFXは良い投資手法の一つだと考えますが、やはり殆どの人にはFXはおすすめできません。

また、仮にあなたがFX自動トレードシステムのようなものを誰かから勧められたとしても、購入は控えた方が良いと思います。

個別事象から為替の上げ下げを予見することこそが利益の源泉であり、それは人間ではないとできないことなので。

FXのデメリット

政治/金融知識が足りないと丁半博打になってしまう(胴元が得をする合法的なギャンブルと一緒)
 

レバレッジによって資産以上のお金を動かせるため、有金を全て溶かしてしまう人も中には存在する
 

雰囲気だけで取引をしていると、FXはただの合法ギャンブルになってしまいます。

また、レバレッジという仕組みが原因で資産の多くを溶かしてしまう人もそれなりにいます。

気になる方は「2ちゃんねる FXコピペ」などと検索してみて下さい。

1-5 (資産運用という意味での日本円における)銀行預金

銀行預金の概要

・銀行に日本円を預けることにより、年間およそ0.001%の利息を得ることが可能
 

直近半年以内に使う可能性があるお金の預け先としておすすめ
 

多くの方がなんとなく行なっている銀行預金についても、投資行為の一つだと解釈することができます。

ただし、その利回りは恐ろしいくらいに低く、10万円を預けたとしても1年後につく利息はわずか1円です。

また、国民の多くが投資 = 危険な行為 となんとなくのイメージで捉えてしまっており、直近使う必要がないお金までもが銀行に眠ってしまっている状況です。

読者の皆さま

直近必要なお金って具体的にどう計算すれば良いの?

こういった方に向けて一つの考え方をお伝えすると、半年分の生活費は最低限日本円で持っておいた方が良いです。

例えばあなたが月々30万円生活費として使っているのであれば、最低でも180万円は銀行口座に入れておきましょう。

また、直近5年以内で発生しそうなライフイベント(結婚式/引越しなど)にまつわる支出は、国債/国内債権/定期預金といった安全性の高い資産で持っておくのが良いかなと思います。

投太郎
投太郎

それ以外の余剰資金は、資産規模や希望リターンに応じて適切な金融商品に投資していくのが良いかと思います。

3 結論

半年分の生活費は銀行に預け、直近5年以内で発生しそうなライフイベントにまつわる支出は国債/国内債権/定期預金といった安全性の高い資産で運用することをおすすめします。

そこからはみ出た余剰資金は、シチュエーションに応じて適切な金融商品に投資していくのが良いでしょう。

自分で資産運用をするのはなんとなく面倒に感じるけど、1,000万円以上の余剰資金がダブついているというあなたにはヘッジファンド運用をお勧めします。

以下の通り国内のヘッジファンドを網羅的に徹底調査し、各ヘッジファンドの特徴や評判をまとめた記事も用意していますので、ぜひチェックしてみてください!

日本国内ヘッジファンドおすすめランキング1~3位【紹介なしでも個人購入可!】